「ダイエットしても、気になる部分の脂肪がなかなか落ちない」「脂肪吸引は怖いけど、部分痩せを目指したい」そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
脂肪溶解注射は、メスを使わずに気になる部分の脂肪にアプローチできる人気の施術ですが、その効果や安全性について疑問を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、脂肪溶解注射の仕組みから期待できる効果や変化が期待できるまでの期間や回数の目安、さらにはデメリットやリスク、クリニック選びのポイントまで、医師の視点から詳しく解説します。
この記事を読めば、脂肪溶解注射に関する正しい知識を身につけることができ、納得して施術を検討できるでしょう。
脂肪溶解注射とは?その基本情報と仕組み
脂肪溶解注射はその名のとおり、注射で薬剤を注入することで、部分痩せを目指す施術です。
その仕組みのほか、主な薬剤についてや、脂肪吸引との違いを詳しく解説します。
脂肪溶解注射の仕組み
脂肪溶解注射とは、特定の部位の皮下脂肪に薬剤を直接注入し、脂肪細胞を溶解・排出させることで部分痩せを目指す施術です。
一般的なダイエットが一時的に脂肪細胞を小さくするのに対し、脂肪溶解注射は脂肪細胞自体を破壊し、その数を減らすことができるため、リバウンドしにくいのが特徴です。
破壊された脂肪細胞は、リンパや血液の流れに乗って最終的に汗や尿として体外に排出されます。
脂肪溶解注射は体にメスを入れずに注射によって脂肪細胞にアプローチし、部分的にボディラインを整えることを目指せるため、外科的な手術に抵抗がある方でも検討しやすい痩身治療として知られています。

主要な薬剤成分:デオキシコール酸とフォスファチジルコリン
脂肪溶解注射に使用される主要な薬剤成分は、主にデオキシコール酸とフォスファチジルコリンです。
デオキシコール酸は、胆汁酸の一種であり、脂肪細胞の膜を破壊して脂肪を溶解・排出しやすくする作用があります。
この成分の濃度が高いほど、より高い脂肪溶解効果が期待できるとされています。
一方、フォスファチジルコリンは大豆由来の成分で、脂肪細胞の膜を溶かし、脂肪を分散・溶解する効果が期待されます。
これら以外にも、L-カルニチンやαリポ酸、カテキン、コエンザイムQ10といった脂肪燃焼や代謝促進を助ける成分が配合されることもあります。
これらの成分が連携し、脂肪細胞へ効率的にアプローチすることで、脂肪の減少をサポートします。

脂肪吸引との違い
脂肪吸引は、数ミリの切開を行いカニューレと呼ばれる吸引管を挿入して脂肪を物理的に除去する外科手術です。
麻酔が必要でダウンタイムも長く、強い痛みや腫れを伴いますが、一度で広い範囲の多くの脂肪を除去でき、より大きなボディラインの変化を期待できます。
例えば、お腹や太もものように広い範囲で多くの脂肪を減らしたい場合は脂肪吸引が効率的です。
一方で、脂肪溶解注射はメスを使わず、薬剤を注入して脂肪を溶かし排出する施術です。
施術時間が短く、ダウンタイムは通常数日から1週間程度で治まる傾向にあるため、小さい範囲の脂肪を減らしたい場合や部分的な引き締め、特に顔の細かな部位の痩身に適しています。
費用は1回の施術では脂肪溶解注射よりも脂肪吸引のほうが高額です。
ただし、脂肪溶解注射は1回の施術の効果が緩やかなため、満足のいく効果を実感するために複数回の施術が必要となりやすく、仮に脂肪溶解注射を複数回行うと費用の総額が脂肪吸引と同じぐらいになることもあります。
このように、脂肪溶解注射と脂肪吸引は、どちらも部分痩せを目的とする美容医療ですが、そのアプローチと特徴には大きな違いがあります。
自身の目的やライフスタイルに合わせて、どちらが合っているかを医師としっかり相談しましょう。
脂肪溶解注射で期待できる4つの効果
脂肪溶解注射には大きく4つの嬉しい効果が期待できます。

効果① 脂肪細胞の数自体を減らせる
脂肪溶解注射の主な特徴は、脂肪細胞の数そのものにアプローチできる点です。
一般的なダイエットは、脂肪細胞を小さくすることで体重を減らしますが、細胞の数自体は変わらないため、生活習慣が戻ると再び脂肪細胞が肥大化し、リバウンドしやすくなります。
しかし、脂肪溶解注射は、注入された薬剤が脂肪細胞を直接分解・破壊し、体外へ排出させることで、脂肪細胞そのものの数を減少させます。
一度破壊された脂肪細胞は再生しにくいとされているため、施術部位の脂肪がつきにくくなり、リバウンドのリスクの低減に繋がるというメリットがあります。
食事制限や運動では難しかった部分痩せを目指すことができ、理想のボディラインを長期的に維持しやすくなることが期待できます。
効果② 肥大化したセルライト(皮下脂肪)の改善
脂肪溶解注射は、肥大化したセルライトの改善にも効果が期待できます。
セルライトとは、脂肪細胞と老廃物や不純物が絡み合い、皮膚の表面がボコボコと見えてしまう状態です。
これは、脂肪細胞が大きくなることで周囲の血流やリンパの流れを阻害し、組織が線維化して硬くなることで生じます。
脂肪溶解注射によって、セルライトの原因となっている脂肪細胞自体を減らすことで、血行やリンパの循環が改善される作用が期待でき、デコボコとしたセルライトの見た目の改善に繋がります。
特に太ももや二の腕など、セルライトができやすくダイエットだけではなかなか解消しにくい部位でも効果が期待できます。
効果③ フェイスラインやボディラインを整える
脂肪溶解注射によって余分な脂肪が減少することで、もたつきがちなラインが整い、スッキリとした印象に近づくことが期待できます。
特にフェイスラインや顎下などは、脂肪のボリュームが減ることで本来の骨格が際立ちやすくなり、視覚的に「引き締まった」と感じられることが期待できます。
さらに、使用する薬剤によっては肌のハリをサポートする成分が配合されているものもあり、脂肪減少と合わせて、よりなめらかな仕上がりを目指せるでしょう。
効果④ 新陳代謝・リンパの循環促進
脂肪溶解注射は、施術部位周辺の新陳代謝やリンパの循環を促進する効果も期待できます。
薬剤の作用により、体内の脂肪が燃焼しやすい環境を整えるだけでなく、代謝が活発になることで、体内に滞りやすい余分な水分や塩分の排出が促されます。
これにより、むくみの予防や改善や、よりボディラインを引き締めることに繋がります。
脂肪溶解注射は効果がないと感じてしまうのはなぜ?
脂肪溶解注射には嬉しいメリットや効果があるにも関わらず、「効果がない」という声もあるのはなぜでしょうか。
その理由をご紹介します。
変化の現れ方にはタイムラグがある
「脂肪溶解注射は効果がない」と感じてしまう理由の一つに、施術を受けてから変化を感じられるまでにタイムラグが生じやすい点が挙げられます。
脂肪溶解注射の作用による変化は、個人差はありますが、一般的に施術から数週間かけて徐々に現れる傾向があります。
そのため、施術直後から劇的な変化を過度に期待してしまうと、そのギャップから「効果がない」と感じてしまうことがあります。
まずは10日程度はじっくり様子を見て、焦らずに期待する効果が現れるのを待ちましょう。
施術回数不足や頻度・薬の量が不適切
脂肪溶解注射は1回の施術では劇的な効果が期待できないため、施術回数や施術の頻度が少なかったり、薬の量が適切でないと効果がないと感じてしまう場合があります。
脂肪溶解注射の薬剤は複数回の施術を前提として作られることが一般的で、例えば顔の施術では3回程度、お腹などの部位では2〜4週間ごとに5回以上が推奨されることが多いです。
1回の施術だけでは、見た目の変化が乏しく、「効果がない」と判断してしまうのは時期尚早と言えるでしょう。
また、注入する薬剤の量が少なすぎる場合も、十分な効果が得られない可能性があります。
ただし、一度に多くの量を注入しすぎると、腫れがひどくなるだけでなく、腎臓に負担がかかるなどのリスクも高まります。
医師としっかり相談し、ご自身の脂肪の量や目標に合った薬剤の量と施術プランを立てることが、効果を実感するための鍵です。
効果が出にくい部位に注射している
脂肪溶解注射は、部位によって効果の出やすさが異なるため、効果が出にくい部位に注射している場合、「効果がない」と感じてしまうことがあります。
脂肪溶解注射は、頬や顎下、フェイスラインなど、比較的脂肪層が薄く、狭い範囲の部分痩せに特に効果が期待できます。
しかし、お腹や太もものように範囲が広くて脂肪層が厚い部位では、効果を実感するまでに時間がかかったり、そもそも大きな変化が出にくい傾向があります。
広い範囲に施術する場合、必要な薬剤の量が膨大になり、費用も高額になるだけでなく、腎臓への負担も大きくなるリスクがあります。
自身の悩みが脂肪溶解注射の適応範囲内か、カウンセリングで医師と十分に相談し、最適な施術部位を選びましょう。
効果を自覚できていない
脂肪溶解注射の効果が出ているのに、変化を自覚できていないだけという可能性も考えられます。
脂肪溶解注射の効果は徐々に、そして自然に現れるため、日々のわずかな変化にはなかなか気づきにくいからです。
鏡で毎日見ていると、少しずつの変化がわからなくなり、客観的に評価することが難しい場合があります。
自分でも変化をわかりやすくするためには、施術を受ける前に、気になる部位の写真を撮っておくとよいでしょう。
施術後に同じ角度で写真を撮り、比較することで、鏡を見たときには気づかなかった変化や引き締まり具合を客観的に確認することができます。
脂肪以外の原因
「脂肪溶解注射は効果がない」と感じる場合、その原因が脂肪以外にあることも少なくありません。
例えば、顔が大きく見える要因は、脂肪だけでなく、皮膚のたるみ、骨格のバランス、筋肉の発達によるエラの張りなどが複雑に絡み合っていることがあります。
二重あごも、脂肪だけでなく皮膚のたるみが原因である場合もあります。
これらの要因は脂肪溶解注射では直接アプローチできないため、期待通りの効果が得られないことがあります。
重要なのは、カウンセリング時に悩みの根本原因を医師に正確に診断してもらうことです。
場合によっては、脂肪溶解注射ではなく、たるみ治療のHIFUや糸リフト、エラにはボトックス注射など、別の施術のほうが合っている可能性もあります。
※「HIFU」「糸リフト」「ボトックス注射」は、当院(ネクタークリニック)での取り扱いはありません。ここでは一般的な情報として解説します。
自身の期待値が大きすぎる
脂肪溶解注射の施術結果に不満を感じる原因として、自身の期待値が施術の効果よりも大きすぎることが挙げられます。
脂肪溶解注射は、「引き締まった印象にする治療」であり、脂肪吸引のように広い範囲で大量の脂肪を除去し、劇的に体型を変えるようなダイナミックな変化を感じられる施術ではありません。
特に、大幅に体重を減らしたり、全身の劇的なダイエット効果を期待している方の場合、施術後の変化がその期待に及ばず、「効果がない」と感じてしまうことがあります。
脂肪溶解注射はあくまで、気になる部分を少し引き締めたい、ピンポイントで部分痩せをしたいという方に適しています。
施術前に医師としっかりとカウンセリングを行い、脂肪溶解注射で実現できる効果や限界についてイメージを共有し、しっかり理解しておきましょう。
アフターケアが不適切
脂肪溶解注射の施術後、適切なアフターケアができていないために効果を実感できないというパターンもあります。
施術後に推奨されるマッサージは、注入された薬剤を均等に広げ、リンパの流れや血行を促進し、溶解された脂肪の排出を助ける効果があります。
マッサージが不十分だと、薬剤が一部に固まり、しこりとして残る可能性があります。
また、バランスの取れた食事や適度な運動、十分な水分摂取といった健康的な生活習慣を心がけることも、むくみやたるみを予防し、残った脂肪細胞の肥大化を防ぐ上で大切です。
きちんとできていないとリバウンドしてしまう原因になります。
医師の指示に従い、丁寧なアフターケアを実践することで、より満足のいく結果に繋がるでしょう。
脂肪溶解注射でよりよい結果を目指すためのポイント
脂肪溶解注射で満足のいく結果を目指すには、押さえておきたいポイントがあります。
適切な回数・頻度を守る
脂肪溶解注射でよりよい結果を目指すには、医師の指示に従い、適切な回数と頻度で施術を受けることが大切です。
ほとんどの脂肪溶解注射は、1回の施術で劇的な変化を期待するものではなく、複数回重ねることで変化を実感しやすくなるとされています。
施術間隔が短すぎると脂肪の排出が間に合わず、効果が得られにくくなる可能性があり、逆に間隔が空きすぎると継続的な効果が薄れることもあります。
自己判断で途中で施術を中断せずに、医師と相談して目標に合わせた施術プランを立て、焦らずに進めることがおすすめです。
部位別の効果が期待される期間や推奨回数
脂肪溶解注射の作用による変化が期待される期間や推奨回数は、施術部位や使用する薬剤によって異なります。
| 部位 | 期待される期間や推奨回数 |
| 顔(フェイスライン・頬など) | 比較的皮膚が薄く血流が良いため、
2〜4週間で変化を感じやすくなる傾向があり、 3〜5回の施術が目安とされます。 早い薬剤では施術後2〜3日後から変化を感じ始めることもあります。 |
| 二の腕 | 3〜6週間で効果が期待でき、3〜6回が推奨されます。 |
| 太もも・お腹 | 脂肪層が厚いため、
変化が期待できるまでに時間がかかる傾向があり、 4〜8回、特にお腹は5回以上の施術が推奨されるケースが多いです。 |
一般的に1回だけの施術では大きな変化を感じにくい傾向があり、2〜4週間ごとに複数回(3〜5回程度)続けることで効果を実感しやすいとされています。
施術後のマッサージを行う
脂肪溶解注射の効果を効率よく高めるためには、施術後に注射した箇所の周辺をマッサージすることがおすすめされます。
マッサージをすることで、注入された薬剤が均等に広がりやすくなり、リンパの流れや血行が促進されるため、溶解された脂肪の体外への排出がスムーズになります。
マッサージは早ければ施術当日から可能な場合もありますが、赤みや痛みが引いてから行うのがよいでしょう。
クリームなどを使用して優しく行うことで肌への摩擦を減らし、過度な刺激を避けるようにするのがおすすめです。
有酸素運動を行う
脂肪溶解注射の効果をさらに高め、より良い結果を目指すためには、施術後に有酸素運動を取り入れることもおすすめです。
有酸素運動は、脂肪の燃焼を促進し、体全体の代謝を上げる効果があります。
これにより、薬剤によって分解された脂肪の体外への排出がさらに促進されるだけでなく、残った脂肪細胞が肥大化するのを防ぎ、リバウンドのリスクを下げることができます。
また、有酸素運動はリンパの循環も良くするため、むくみの防止にも効果的です。
施術から数日経過し、痛みや腫れが落ち着いてきたら、ウォーキングやジョギング、水泳など、20分以上続けられるような軽い運動を積極的に習慣化することをおすすめします。
脂肪溶解注射と有酸素運動の相乗効果で、より効率的かつ持続的に理想のボディラインを目指せるでしょう。
カウンセリングをしっかり受ける
脂肪溶解注射の施術の満足度を高め、納得のいく結果を得るためには、事前のカウンセリングをしっかり受けることが肝心です。
カウンセリングでは、ご自身の悩みや理想とするイメージを医師に明確に伝え、施術で実現できることとできないことのすり合わせを行うことが大切です。
もしかすると、悩みの根本原因が脂肪溶解注射ではアプローチできない、たるみや骨格など脂肪以外の要因にある可能性や、他の施術が合っている可能性も考えられます。
また、施術のリスク、副作用、ダウンタイム中の過ごし方、費用、必要回数など、納得がいくまで詳しく説明を受けるべきです。
複数のクリニックでカウンセリングを受け、医師やスタッフの対応、説明の丁寧さ、アフターケアの充実度などを比較検討するのもよいでしょう。
信頼できる医師とクリニックを見つけることで、安心して施術を受けられ、よりよい結果を目指せます。
適切な施術を選ぶ/さまざまな施術を扱っているクリニックを選ぶ
脂肪溶解注射を検討する際は、自身の悩みにあった適切な施術を選ぶことが大切で、そのためにはさまざまな施術を扱っているクリニックを選ぶのがよいでしょう。
脂肪溶解注射は顔の脂肪に特に効果が期待できますが、顔以外やたるみ、エラなど、脂肪以外の原因による悩みには別の施術が適している場合があります。
例えば、広い範囲の脂肪を減らすためには脂肪吸引、たるみ改善にはHIFUや糸リフトなど、それぞれに特化した施術があります。
脂肪溶解注射のみを扱うクリニックでは、他の選択肢が選べないため、自身に本当に合った施術を見つけにくい可能性があります。
カウンセリングを通じて、医師が脂肪溶解注射以外の選択肢も含めて総合的に提案してくれるクリニックを選ぶことで、より満足度の高い結果を目指すことができます。
自身の目的やライフスタイルに合わせて、幅広い選択肢の中から適切な治療法を見つけられる環境であることが、納得して治療法を選ぶためのポイントです。
※「HIFU」「糸リフト」は、当院(ネクタークリニック)での取り扱いはありません。ここでは一般的な情報として解説します。
健康的な生活習慣を心がける
脂肪溶解注射の効果を長期的にキープして、より良い結果を目指すためには、施術後も健康的な生活習慣を心がけることがとても大切です。
脂肪溶解注射によって破壊された脂肪細胞は再生しにくいとされていますが、体内に残っている脂肪細胞が、食べすぎや運動不足といった不適切な生活習慣によって肥大化する可能性はあります。
これにより、施術で得られた効果が薄れてしまったり、リバウンドのような状態になってしまう恐れがあります。
バランスの取れた食事、十分な水分摂取(1日2リットル以上が推奨)、ウォーキングやストレッチなどの適度な有酸素運動を習慣化することで、代謝を良好に保ち、脂肪の蓄積を防ぐ努力をしましょう。
脂肪溶解注射の施術だけに頼るのではなく、日々の生活習慣を見直すことが、美しさを維持するために大切です。
他の施術との併用
脂肪溶解注射を単独で施術するだけでなく、他の痩身施術と併用することで、相乗変化が期待できます。
例えば、脂肪溶解注射で脂肪を減らした部位に、HIFU(ハイフ)のような超音波施術を組み合わせることで、肌のたるみを引き締める効果も期待できます。
広い範囲の脂肪を減らすためには脂肪吸引、エラなどの特定の筋肉のボリュームダウンにはボトックス注射など、それぞれの施術の強みを活かして組み合わせることで、より理想に近いボディラインやフェイスラインを目指せるでしょう。
※「HIFU」「ボトックス注射」は、当院(ネクタークリニック)での取り扱いはありません。ここでは一般的な情報として解説します。
脂肪溶解注射の適応部位
脂肪溶解注射は、特に狭い範囲の脂肪を減らすことや部分痩せに適しており、顔や体の様々な部位に適用可能です。
具体的には、以下の部位が適応となります。
<顔>
- フェイスライン
- 頬
- 顎下(二重あごの解消)
- 小鼻
- まぶた
- 頬骨上など
<体>
- 二の腕
- 脇のハミ肉
- ウエスト
- 上腹部
- 下腹部
- 腰
- ヒップ
- 太もも(前面・内側・外側・後面)
- ひざ上
- ふくらはぎ
脂肪溶解注射が向いている人
脂肪溶解注射は、特に以下のような方に適した施術と言えます。
| 顔などの脂肪が気になる人 | 特に頬や顎下など、 顔の細かい部分の脂肪に悩んでいる方に向いています。 |
| 頬や顎下、二の腕周辺、 太ももの一部、膝周りなど、 一部分だけを少しでもいいから すっきりさせたい人 |
脂肪溶解注射はピンポイントでの 部分痩せを希望する方に適しています。 |
| 術後の安静期間を必要としない施術を希望する人 | メスやカニューレを用いる脂肪吸引などの外科的治療に比べて、 体への負担が少ない施術を希望する人に選ばれています。 |
| 脂肪吸引には抵抗がある人 | 外科手術への不安が大きい方にとって、 メスを使わずに受けられる点がメリットです。 |
| セルライトが気になる人 | セルライトの改善にも期待できます。 |
| 徐々に変化する方が望ましい人 | 自然な変化を求める方にも適しています。 |
| リバウンドしにくいダイエットをしたい人 | 脂肪細胞の数を減らすため、 リバウンドのリスクを抑えたい方に向いています。 |
脂肪溶解注射のデメリットやリスク、副作用
脂肪溶解注射は手軽な施術として人気がありますが、医療行為である以上、いくつかのデメリット、リスク、副作用が存在するため、事前に十分に理解しておくことが大切です。
身体に薬剤を注入する以上、全くリスクがないわけではありません。
副作用の現れ方には個人差がありますが、多くは一時的なものです。
主な副作用
脂肪溶解注射には、下記のような副作用があります。
- 腫れ
- 赤み
- 痛み
- 内出血
- むくみ
腫れや赤み、痛みは一時的な症状の場合が多いです。
内出血やむくみは通常、3〜7日ほどで落ち着きますが、体質や部位によっては2週間程度続くこともあります。
特にボディ用の薬剤は症状が出やすい傾向があります。
筋肉痛のような鈍い痛みが数日続くことがありますが、市販の痛み止めで対処可能な場合が多いでしょう。
適切なアフターケアを行うこと、また時間の経過とともに、症状は改善していくことが一般的です。
即効性がない
脂肪溶解注射は、脂肪吸引のような外科手術とは異なり、即効性は期待できません。
薬剤が脂肪細胞に作用し、溶解された脂肪が体外に排出されるまでには一定の時間がかかるためです。
施術後すぐに劇的な変化を期待すると、「効果がない」と感じてしまう可能性があります。
変化の現れ方には個人差がありますが、一般的には施術後数週間かけて徐々に変化が現れる傾向があります。
複数回の施術を重ねることで、変化を期待できます。
焦らず、医師が推奨する施術回数と間隔を守り、ゆっくりと変化を待ちましょう。
仕上がりに左右差が出る可能性がある
脂肪溶解注射は、脂肪の厚さや体質、そして医師の技術力やデザイン力によって、仕上がりに左右差が出る可能性があります。
特にフェイスラインはわずかな違いでも目立ちやすいため、注意が必要です。
万が一、左右差が生じた場合でも、追加で施術をすることで調整はできますが、追加の費用や時間がかかることがあります。
仕上がりの美しさを追求するためには、解剖学的な知識と経験が豊富な医師から施術を受けるのがよいでしょう。
事前のカウンセリングでリスクと対策について十分に説明を受け、納得した上で施術を受けることが非常に大切です。
リバウンドがないとは言い切れない
脂肪溶解注射は、脂肪細胞自体を減少させるため「リバウンドしにくい」とされていますが、全くリバウンドしないとは言い切れません。
一度破壊された脂肪細胞は再生しにくいものの、体内に残った脂肪細胞が、食べ過ぎや運動不足といった不適切な生活習慣によって再び肥大化する可能性があります。
これにより、施術で得られた効果が薄れてしまったり、見た目が元に戻ってしまうこともあります。
リバウンドを防ぎ、施術の効果を維持するためには、バランスの取れた食事や適度な運動など、健康的な生活習慣を継続することが大切です。
脂肪溶解注射はあくまでボディメイクをサポートするものであり、効果を最大限に生かすためには、自身の努力も必要であることを心得ておきましょう。
施術を受けられない人もいる
脂肪溶解注射は、すべての方が受けられる施術ではありません。
特定の健康状態や体質によっては、施術が制限されたり、受けられなかったりする場合があります。
安全性を確保するため、以下の方は施術を受けることができません。
- 妊娠中、授乳中の方
- 重篤な心疾患や肝機能障害のある方
- 自己免疫疾患やケロイド体質の方
- 薬剤アレルギーのある方
施術を受けられない主な理由は、胎児や乳児への影響が不明であること、薬剤の代謝や身体への影響が大きいこと、副作用のリスクが高いことなどが挙げられます。
また、糖尿病や高血圧、甲状腺疾患などの持病がある方も、施術前に必ず医師に相談し、慎重な判断が必要です。
カウンセリングの際は、自身の既往歴や服用している薬、体質などを正確に医師に伝えましょう。
腎臓への負担
脂肪溶解注射は、薬剤の量が多いと腎臓に負担をかける可能性があります。
脂肪溶解注射によって破壊された脂肪細胞が体外に排出される際に、腎臓が処理する老廃物が増えるためです。
特に短い期間で推奨される以上の量を一度に注入する、あるいは広い範囲に大量の薬剤を投与するようなケースでは、腎臓への負担が大きくなるリスクが高まります。
既往歴がある方や肝臓・腎臓に不安がある方は、施術前に血液検査で腎機能を確認し、医師と相談しながら計画的に治療を進めましょう。
脂肪溶解注射のクリニック選びのポイント
脂肪溶解注射で納得のいく結果を得るためには、クリニック選びが大切です。
押さえておくべきポイントをご紹介します。

クリニックの実績と医師の技術力を確認する
脂肪溶解注射で納得のいく結果を得るためには、クリニックの実績と医師の技術力を確認しましょう。
脂肪溶解注射は、薬剤をどこに、どの程度注入するかによって効果に大きな差が出ることがあり、理想の仕上がりにするためには、解剖学的な知識や経験が豊富な医師が施術をすることで理想を目指せます。
また、左右差の発生やしこり、神経損傷といったリスクを減らすためにも、専門性の高い医師を選びましょう。
クリニックのウェブサイトやSNSで公開されている症例写真を確認したり、医師の経歴や専門性を確認するとよいでしょう。
カウンセリングで医師がどれだけ丁寧に説明してくれるか、実績が明確に開示されているかも判断基準となります。
クリニックが扱う薬剤の種類を確認する
脂肪溶解注射を受けるクリニックを選ぶ際には、取り扱っている薬剤の種類を事前に確認することが大切です。
脂肪溶解注射の薬剤には様々な種類があり、それぞれ配合されている成分、期待できる効果、そしてダウンタイムの傾向が異なります。
例えば、主成分であるデオキシコール酸の濃度によって脂肪溶解効果の高さや副作用の出方が変わるため、顔向けとボディ向けで薬剤を使い分けているクリニックもあります。
クリニックが複数の薬剤を扱っていれば、個々の体質や悩みに合わせて適切な薬剤を提案してもらえる可能性が高まります。
例えば、BNLS Ultimateやカベルラインはデオキシコール酸が高濃度で脂肪溶解効果が高いですが、腫れや痛みが出やすい傾向があります。
自身の目指す効果やダウンタイムをどの程度とれるかに合わせて、適切な薬剤を提供してくれるクリニックを選ぶことが、後悔のない施術に繋がります。
※「BNLS Ultimate」「カベルライン」は、当院(ネクタークリニック)での取り扱いはありません。ここでは一般的な情報として解説します。
必要回数と料金を明確に確認する
脂肪溶解注射を検討する際には、施術の「必要回数」と「総額料金」を明確に確認することが、後々のトラブルを避けるために必要です。
脂肪溶解注射は複数回の施術が前提となることが多く、1回あたりの費用が安くても、目標達成までの総額が高額になる可能性があります。
医師とのカウンセリングで、自身の希望する効果を得るまでに必要な施術回数、それに伴うトータルコスト、そして追加費用が発生する可能性について、具体的に説明を受ける必要があります。
多くのクリニックで1ccあたりの料金設定がされていますが、部位や脂肪量によって必要な注入量が大きく異なるため、単価だけでなく全体像を把握しておきましょう。
例えば、顔の施術とボディの広い範囲の施術では、必要となる薬剤の量と費用が大きく変わってきます。
事前に費用に関する不安を解消し、納得した上で治療計画を立てることで、安心して施術を受けることができます。
医師・スタッフの対応とカウンセリングの質を確認する
脂肪溶解注射を成功させるためには、医師やスタッフの対応、そしてカウンセリングの質が大きく影響するため、しっかり確認することが大切です。
信頼できるクリニックは、患者の悩みや不安に真摯に耳を傾け、施術のメリットだけでなく、デメリットやリスク、ダウンタイム中の過ごし方についてもしっかりと説明してくれます。
施術内容や使用する薬剤について分かりやすく説明し、疑問点にも丁寧に答えてくれる医師であれば、安心して施術を任せられます。
また、カウンセリングから施術、そしてアフターケアまで一貫して同じ医師が担当する体制であれば、患者の状態を深く理解して、きめ細やかなサポートを提供できるため安心感があります。
カウンセリングの時間が十分に取られているか、質問しやすい雰囲気か、無理な勧誘がないかなども大切なチェックポイントです。
親身で丁寧な対応をしてくれるクリニックを選ぶことで、精神的な不安が減り、よりリラックスして施術を受けることができるでしょう。
まとめ
脂肪溶解注射は、気になる部位の脂肪細胞を直接溶解・排出し、細胞数を減少させることで、部分痩せやセルライトの改善、引き締める効果が期待できる施術で、リバウンドしにくい状態を目指せるのが特徴です。
変化が期待できるまでの期間と推奨回数は部位によって異なります。
一般的には脂肪溶解注射は1回だけでは大きな変化を実感しにくく、3〜5回程度の複数回施術が推奨される傾向にあります。
施術を成功させ、後悔しないためには、医師の技術力やカウンセリングの質、扱う薬剤の種類、そして必要回数と料金を明確に説明してくれる信頼できるクリニックを選びましょう。
自身の目的と身体の状態を医師としっかり共有し、施術プラン選び、適切なアフターケアを実践することで、理想のボディラインやフェイスラインを目指せるでしょう。
法的記載事項
-
※保険適用外の自由診療となります。
※効果・回数には個人差があります。
※効果を保証するものではありません。
【脂肪溶解注射に関する法的記載事項】
施術内容:脂肪溶解注射とは、脂肪細胞を溶解し排出する効果が期待できる薬剤を注射する痩身施術です。標準的な施術回数:3~5回
標準的な治療期間:2ヶ月〜7ヶ月
標準的な施術費用:44,000円〜118,400円(税込)
主なリスク・副作用:内出血、腫れ、色素沈着、しこりなどが一時的に起こることがあります。
また、アレルギー反応や神経損傷などが起こる可能性があります。※脂肪溶解注射は保険診療が適用されない自由診療となります。
【脂肪溶解注射に関する法的記載事項】
<V Light Solution>
※使用薬剤: V Light Solutionは、未承認医薬品です。※入手経路等:韓国KB Med社が製造したものを当院で個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:以下の国で化粧品としての認証を取得しております。
・韓国(MFDS)、ヨーロッパ(CPNP)、 ドバイ(UAE )、インドネシア(BPOM)
<カベリン>
※使用薬剤: カベリンは、未承認医薬品です。※入手経路等::NEW FACE Laboratories社(韓国)が製造したものを当院で個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。
当治療に用いる医薬品の主成分デオキシコール酸は、米国・FDA(アメリカ食品医薬品局)認証医薬品です。
【脂肪吸引に関する法的記載事項】
治療内容:カニューレと呼ばれる細い管を皮下に挿入し、余分な皮下脂肪を直接吸引・除去する美容医療の施術です。
運動や食事制限では落としにくい部分の脂肪を物理的に除去します。標準的な治療回数:1部位1回
標準的な治療期間:2週間〜1ヶ月 ※ダウンタイム(個人差あり)を含みます。標準的な費用:220,000〜418,000円(税込) ※部位・契約プランによって異なります。
主なリスク・副作用:内出血・腫れ・むくみ、皮膚のたるみ・凹凸、感染症、しこり・硬結、神経損傷・感覚異常、血腫・脂肪塞栓症、麻酔による合併症が起こる場合があります。
※脂肪吸引は保険適用外の自由診療となります。
【開院時間】9:00~20:00