「お腹だけ細くしたい」「二の腕だけスッキリさせたい」といった特定のパーツの脂肪を減らしたいと考えたことはありませんか?
しかし、一般的には自己流のダイエットでは部分痩せは不可能だと考えられています。
これは私たちの体の脂肪のつき方や燃焼の仕組みに理由があります。
この記事では、なぜ部分痩せが難しいと言われるのか、その理由を深く掘り下げるとともに、最新の美容医療でどのように部分痩せができるのかを、医師の視点から詳しく解説します。
理想のボディラインを手に入れるための方法と、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすくお伝えします。
なぜ「部分痩せは不可能」と言われるのか?
一般的に「部分痩せは不可能」といわれるのにはさまざまな理由があります。
例えば、体は選んで脂肪を減らすことができないこと、脂肪の種類によって落ちにくさが違うこと、脂肪のつき方は遺伝やホルモンバランスによって左右されるから、などが挙げられます。
ほかにも、筋トレや有酸素運動、マッサージでは限界があるといったことも、部分痩せは不可能と言われてしまう理由です。
それぞれを詳しく解説していきます。
体は“選んで痩せる”ことができない理由
私たちの体は、特定の部位の脂肪だけを選んで減らすことができません。
これは、脂肪が「エネルギーの貯蔵庫」として全身に備わっており、食事制限や運動でエネルギーが不足すると、体全体でバランスを取りながら脂肪を燃焼し始めるためです。
どの部位の脂肪からエネルギーとして使われるかは、個人のホルモンバランスや遺伝的な体質によって決まると言われており、自分の意思でコントロールすることはできません。
例えば、「お腹だけ」「太ももだけ」と特定のパーツを集中的にトレーニングしても、その部分の脂肪が優先的に燃焼されるわけではなく、全身の脂肪が均等に減っていくことになります。
そのため、体は「脂肪を部分的に選んで落とす」ということができないと言われるのです。
脂肪の種類と落ちやすさの違い
脂肪には「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の2種類があり、それぞれ落ちやすさが異なるため、部分痩せは難しいとされています。
内臓脂肪は内臓の周りにつく脂肪で、エネルギーとして燃焼されやすく、ダイエットを始めるとまずこちらから減少していく傾向があります。
一方で、二の腕や太もも、お腹、お尻といった気になる部位に多く存在する皮下脂肪は、体を衝撃や寒さから守る役割を担っているため、内臓脂肪に比べて落ちにくい性質があります。
また、皮下脂肪は内臓脂肪に比べて落ちにくいため、特にお腹やお尻といった脂肪を蓄えやすい部位は、全身のダイエットの終盤にならないと変化が現れにくい傾向があります。※
この脂肪の種類と落ちる順番が、自己流での部分痩せを難しくしているのです。
【出典】※クラシエ – 皮下脂肪より高リスク?気になる内臓脂肪の落とし方
遺伝やホルモンバランスが左右する脂肪の付き方
私たちの脂肪のつき方や、特定の部位の痩せにくさは、遺伝やホルモンバランスに大きく左右されます。
例えば、「お尻や太ももに脂肪がつきやすい」「お腹周りにすぐ肉がつく」といった体質は、親から遺伝することが多く、脂肪細胞の数や分布、脂肪燃焼に関わる代謝の特徴が受け継がれるためです。
特に女性は、女性ホルモンであるエストロゲンが脂肪のつき方に関係しており、妊娠や出産に備えた体の自然な働きとして、下半身などに皮下脂肪が蓄積されやすい傾向があります。
生理周期、加齢、ストレスなどによってホルモンバランスが崩れると、脂肪のつき方に変化が現れることもあります。
このように、個人の遺伝的要因やホルモンバランスが、特定の部位の脂肪を狙って落とすことを難しくしているため、自己流ダイエットでの部分痩せは期待しにくいと言えるでしょう。
筋トレや有酸素運動の限界
筋トレや有酸素運動は、全身の脂肪を燃焼させるにはとても効果的ですが、特定のパーツの脂肪だけをピンポイントで減らす「部分痩せ」は難しいです。
筋トレは筋肉量を増やして基礎代謝を上げることで、長期的に脂肪の燃焼を促進します。
しかし、特定の部位を集中的に鍛えても、その部分の脂肪が優先的に燃焼されるわけではなく、全身の脂肪がバランス良く消費されていきます。
有酸素運動も同じく、全身の脂肪をエネルギー源として使うため、特定の部位の脂肪だけを狙って減らすことはできません。
マッサージの限界
マッサージは、血液やリンパの流れを促進してむくみを解消する効果が期待できますが、脂肪細胞そのものを減少させる効果はないため、根本的な部分痩せにはつながりません。
マッサージによって血行やリンパの流れが良くなると、体内に滞っていた老廃物や余分な水分が排出されやすくなり、一時的に体がすっきりとして細くなったように感じることがあります。
しかし、これは脂肪が減ったわけではなく、むくみが解消されたことによる見た目の変化です。
医学的な観点から見ると、リンパマッサージなどでむくみは取れても脂肪細胞を減らすことはできないため、「部分痩せ」が実現できているとは言えません。
マッサージはあくまで「部分引き締め」や「むくみ改善」のアプローチであり、脂肪を減らす本来の「部分痩せ」とは違います。
結局部分痩せは可能?不可能?
結局のところ、食事や運動による部分痩せはほぼ不可能です。
ただし、美容医療の力を借りれば部分痩せは可能と言われます。
それぞれのメカニズムを知っておきましょう。
食事や運動によるダイエットでの部分痩せはほぼ不可能
自己流の食事制限や運動によるダイエットでは、特定の部位だけを狙って脂肪を減らす「部分痩せ」は、医学的に見てほぼ不可能とされています。
体は脂肪を全身のエネルギー貯蔵庫として扱い、エネルギー不足になると全身の脂肪が均等に燃焼される仕組みになっているため、特定の部位の脂肪だけを選ぶことはできません。
また、脂肪の落ち方には優先順位があり、特に気になるお腹周りや下半身の皮下脂肪は落ちにくい傾向があります。
例えば、腹筋運動をしても、その部位の脂肪が優先的に減るのではなく、全身の体脂肪が使われて全体的に減るため、特定の部位だけを細くすることは難しいのです。
自己流ダイエットで全身の脂肪が減った結果、気になる部位も細くなることはあっても、ピンポイントでの部分痩せは難しいと言えるでしょう。
美容クリニックの医療痩身であれば部分痩せは可能
一方で、美容クリニックで行われる医療痩身施術であれば、部分痩せは可能であるとされています。
一般的なダイエットが脂肪細胞の「大きさ」を一時的に小さくするのに対し、医療痩身は脂肪細胞の「数」そのものを減らすことを目的としているためです。
一度破壊された脂肪細胞は再生しにくいため、一般的なダイエットに比べてリバウンドしにくい傾向があります。
例えば、脂肪溶解注射、脂肪冷却治療(クールスカルプティング)、脂肪吸引といった施術は、気になる部分に直接アプローチし、減らしたくない胸などの部位はそのままに、お腹や太もも、二の腕の脂肪をピンポイントで減らすことを目指せます。
医療の力を借りることで、自己流ダイエットでは難しいとされる部分痩せを、計画的に目指すことができます。
「部分痩せ」を可能にする医療の力
ここまでで解説したとおり、医療の力を借りれば、部分痩せが可能な時代になりました。
美容医療施術には、減らしたくない部分の脂肪はそのままに、痩せたい部分の脂肪だけを狙ってアプローチすることで、理想のボディラインを目指せるというメリットがあります。
ただし、理想のボディラインを目指すためには、目的に合った方法を選ぶことが大切です。
最近ではマンジャロ注射が話題ですが、部分痩せに適しているのか、チェックしておきましょう。
美容医療による部分痩せのメリット
美容医療による部分痩せには、自己流ダイエットにはないメリットが数多くあります。
主要なメリットの一つは、気になる部位の脂肪細胞自体に直接アプローチし、物理的に脂肪の数を減らすことを目指せる点でしょう。
これにより、「痩せたと同時に胸のサイズが落ちてしまった」といった一般的なダイエットの悩みとは違い、バストサイズをキープしたまま、お腹やお尻など脂肪が気になる部位だけを狙って痩せさせることができます。
さらに、一度減らした脂肪細胞は再生しにくいため、一般的なダイエットに比べてリバウンドしにくい傾向がある点も大きな特徴です。
また、過度な運動や食事制限が必要ないので、比較的短期間で変化が現れることが期待できるという特徴もあり、忙しい方や、これまでダイエットで挫折を経験してきた方にとって、美容医療はとても良い選択肢になります。
話題の“マンジャロ注射”が部分痩せに適していない理由
近ごろ話題となっているマンジャロ注射は、2型糖尿病の治療薬として使用されるもので、血糖値をコントロールすることで急速な体重減少効果があると言われています。
しかし、この注射は部分痩せを目的とする方には適していません。
マンジャロ注射は全身に広く作用するからです。
マンジャロ注射を打つと、食欲抑制と代謝を改善する働きにより体重減少が期待されるため、部分的に脂肪を減らすのではなく、全身の脂肪が落ちます。※
したがって、マンジャロ注射は体重を大幅に落としたい方や、全体的なダイエットを目指す方に合うもので、特定の部位だけを狙って痩せたいという部分痩せのニーズには合わないため、慎重な検討が必要です。
【出典】※DMMオンラインクリニック – マンジャロはどんな薬? ダイエット効果と安全性について解説
主な部分痩せ治療の種類と特徴
部分痩せ治療には様々なものがあります。
脂肪溶解注射、脂肪冷却治療、脂肪吸引などが代表的で、ほかにも医療痩身マシン治療などもあります。
それぞれで脂肪へのアプローチの仕方や向いている人、デメリットなどが異なるので、特徴を知って自分に合った施術を選びましょう。
※「医療痩身マシン治療」は、当院(ネクタークリニック)での取り扱いはありません。
ここでは一般的な情報として解説します。
脂肪溶解注射
| 脂肪溶解注射 | |
| 施術の概要・アプローチ | 薬剤(デオキコール酸など)を直接注入し、
脂肪細胞を溶解・体外へ排出させる。 |
| 主な特徴・効果 | 脂肪細胞の数自体を減らすためリバウンドしにくい。
施術時間が5〜10分程と短い。 段階的なサイズダウンが期待できる。 |
| 向いている人・適応部位 | 比較的短時間で部分痩せしたい方。
顔、二の腕のような小さい部位。 |
脂肪溶解注射は、気になる部位に直接薬剤を注入し、脂肪細胞そのものを分解・排出させることで部分痩せを目指す医療技術です。
この薬剤にはデオキシコール酸などの成分が含まれており、これが脂肪細胞の細胞壁を溶解し、壊死した脂肪細胞は老廃物として約1〜2週間かけて体外へ排出されます。
一般的なダイエットが脂肪細胞を一時的に小さくするのに対し、脂肪溶解注射は脂肪細胞の数自体を減らすため、リバウンドしにくいのが大きな特徴です。
顔や二の腕のような小さな部位に適しており、施術時間も5〜10分程度と短時間で済むメリットがあります。
ダウンタイム中の日常生活における制限が少ない傾向にあり、段階的なサイズダウンが期待できるため、短時間で部分痩せを目指したい方におすすめの施術です。
脂肪溶解注射を検討される方は、こちらの「脂肪溶解注射とは?顔や太ももの部分痩せはできる?気になる効果や選び方」もあわせて参考にしてみてください。
脂肪冷却治療(クールスカルプティングなど)
| 脂肪冷却 | |
| 施術の概要・アプローチ | 脂肪細胞が他の細胞より高い温度で凍る性質を利用し、
脂肪細胞のみを冷却・破壊して体外へ排出を促す。 |
| 主な特徴・効果 | メスや注射に抵抗がある人におすすめ。
メスを注射を使用する施術と比較して ダウンタイムが短いことが多い傾向にある。 リバウンドしにくい体質に近づける。 |
| 向いてる人・適応部位 | メス・注射に抵抗がある方。
あご下、二の腕、お腹、太ももなど |
脂肪冷却治療は、脂肪細胞が他の細胞より高い温度で凍るという性質を利用した部分痩せ治療です。
専用の機器を用いて、特定の部位の脂肪細胞だけを凍らせて破壊し、体外への排出を促します。
具体的には、脂肪細胞が28℃以下でダメージを受け始め、7℃以下で壊死するという性質を活用し、周囲の組織への影響を抑えつつ、脂肪細胞のみを冷却・破壊することを目指します。
破壊された脂肪細胞は、数週間から数ヶ月かけて老廃物として体外に排出されるため、脂肪細胞の数が減少し、リバウンドしにくい状態を目指せます。
あご下、二の腕、おなか、太ももなど様々な部位に適用でき、ダウンタイム中の過ごし方に大きな制限がない傾向にあるため、メスや注射に抵抗がある方にも適した施術です。
脂肪冷却を検討される方は、こちらの「脂肪冷却とは?他の医療痩身やエステとの違い、気になる効果やデメリット」もあわせて参考にしてみてください。
脂肪吸引
| 脂肪吸引 | |
| 施術の概要・アプローチ | 皮膚を切開し、カニューレ(細い管)を
挿入して皮下脂肪を物理的に吸引・除去する。 |
| 主な特徴・効果 | 施術後すぐに効果を実感しやすい。
一度減少した脂肪細胞は再生しにくく リバウンドのリスクを抑えることが期待できる。 他の施術と比較して、一度の施術で多くの脂肪に アプローチすることが期待できる。 |
| 向いてる人・適応部位 | 短期間で変化を目指したい方。
広範囲の脂肪、お腹、お尻、太もも、顔、二の腕など。 |
脂肪吸引は、皮膚を数ミリ切開し、カニューレと呼ばれる細い管を皮下脂肪層に挿入して、余分な脂肪を直接吸引・除去する施術です。
この治療の特徴は、物理的に脂肪細胞そのものを体外へ取り除くため、施術後比較的早期に変化を感じやすく、一度減少した脂肪細胞は再生しにくいためリバウンドのリスクを抑えることが期待できることです。
お腹、お尻、太もも、顔、二の腕など、広範囲の脂肪をピンポイントで吸引でき、「バストは残してお腹は細く」といったように、残したい部分を残しつつ、細くしたい部分だけを細くするといった微調整が目指せます。
短期間で変化を目指したい方や、リバウンドを避けたい方にとって、期待できる施術ですが、ダウンタイムや費用面で負担が大きいこと、そして医師の技術力が結果を左右するため、クリニック選びが大切です。
脂肪吸引を検討される方は、こちらの「脂肪吸引とは?気になる効果やメリットとデメリット、費用などを紹介」もあわせて参考にしてみてください。
医療痩身マシン治療(加熱治療、筋肉刺激マシンなど)
| 医療痩身マシン治療 | 加熱治療 | 筋肉刺激マシン |
| 施術の概要・アプローチ | 高周波(ラジオ波)やHIFUなどを利用し、
脂肪細胞のみを加熱・破壊(アポトーシス) して脂肪を減少させる。 |
電磁気技術で筋肉を強制的に収縮させ、
筋肉量を増やし基礎代謝を上げる。 |
| 主な特徴・効果 | メスや注射を使わない。
体の外から脂肪層をターゲットにできる。 メスや注射を使用する施術と比較して、 ダウンタイムが短いことが多い。 |
筋肉増強による引き締まったボディラインを目指せる。
寝ているだけで運動効果が期待できる。 |
| 向いてる人・適応部位 | メス・注射に抵抗がある方。
ダウンタイムの負担をできるだけ軽くしたい方。 |
運動が苦手な方、引き締まった体を目指したい方。 |
医療痩身マシン治療には、メスや注射を使わずに部分痩せを目指せるものがいくつかあります。
主なものとして、脂肪細胞を加熱して破壊する治療と、電磁気技術で筋肉を刺激して引き締める治療があります。
加熱治療(例えばトゥルースカルプiD、ヴァンキッシュME®、脂肪溶解リニアハイフなど)は、高周波(ラジオ波)や高密度焦点式超音波(HIFU)などを利用して脂肪細胞のみを加熱し、アポトーシス(細胞死)を促すことで脂肪の減少を目指します。
体の外から脂肪層をターゲットにすることが可能です。
一方、筋肉刺激マシン(例えばスティムシュアー、トゥルースカルプflexなど)は、電磁気技術によって筋肉を強制的に収縮させ、筋肉量を増やして基礎代謝を上げることで、引き締まったボディラインを目指します。
スティムシュアーは、寝ているだけで24,000回もの筋肉運動ができ、お腹、お尻、二の腕、太もも、ふくらはぎの筋肉増強を目指せます。※
これらのマシン治療は、メスや注射に抵抗がある方や、ダウンタイムの負担を考慮したい方に適した、部分痩せを目指す新しいアプローチ方法と言えるでしょう。
※「医療痩身マシン治療」は、当院(ネクタークリニック)での取り扱いはありません。
ここでは一般的な情報として解説します。
【出典】※Elite Body Contouring – Stimsure Muscle Stimulation
部分痩せと勘違いしやすいケース
自己流のダイエットで「部分痩せできた」と感じる経験は少なくありませんが、多くの場合、それは実際には脂肪が減ったわけではなく、別の要因による見た目の変化です。
例えば、ストレッチやマッサージを行うことで、血流やリンパの流れが改善され、体内に滞っていた余分な水分や老廃物が排出されることがあります。
これにより、一時的に体がすっきりとして細くなったように見えることがありますが、これは脂肪細胞の数が減ったわけではありません。
また、筋トレによって筋肉量が増え、その部位が引き締まることで、脂肪の量が変化していなくても見た目がスリムになったと感じるケースもあります。
ただし、特定の部位の筋トレだけでは体が引き締められたように見えても、脂肪減少量に大きな差は現れない場合がほとんどと言われています。※
ストレッチやマッサージ、筋トレによる変化は見た目の改善にはつながりますが、脂肪細胞そのものを減少させるという意味での「部分痩せ」とは異なります。
【出典】※【公式】AND美容外科 – 部分痩せはありえない?不可能とされる理由と医学的な解決策を解説
自己流ダイエットでのアプローチ:生活習慣の見直しで全身バランスのよい美しさを目指す
自己流ダイエットではピンポイントの部分痩せは難しいものの、生活習慣を見直すことで全身の脂肪燃焼を促進し、バランスの取れた美しいボディラインを目指すことはできます。
全身の脂肪燃焼を効率的に行うためには、体全体の消費エネルギー量を増やし、摂取エネルギーを減らすことが基本です。
具体的には、食事管理、質の良い睡眠、ストレス管理といった体の中からアプローチする方法と、「ながら運動」などの日常的な運動を組み合わせることで、脂肪の燃焼が促進されやすくなります。
こういった生活習慣の改善は、美容医療を受ける場合でもその効果を後押ししてくれます。
自己流のダイエットをする場合は、継続できる工夫を見つけることが、「痩せグセ」を育て、健康的で美しいボディラインを維持する鍵となるでしょう。
食事と睡眠、ストレス管理が脂肪燃焼に直結
全身の脂肪を効果的に燃焼させるためには、食事の管理、質の良い睡眠、そしてストレス管理が大切です。
まず食事の管理としては、高脂質・高カロリーな食事を避け、高たんぱく質で野菜中心のバランスの取れた食生活を意識するとよいでしょう。
特に肉類よりも魚類からたんぱく質を摂取することで、脂質量を抑えつつ良質な栄養を摂ることができます。
次に、質の良い睡眠は、入眠から3時間前後の間に訪れる深いノンレム睡眠中に、肌や体の修復を助ける成長ホルモンが最も分泌されるため、新陳代謝が保たれ、脂肪が燃焼しやすい体に近づきます。
眠りにつく2時間前からはスマホなどのブルーライトを避け、リラックスできる時間を作るのが良いと言われます。
最後に、ストレスを溜めないことも脂肪燃焼には欠かせません。
慢性的なストレスはコルチゾールというホルモンの分泌を促し、血糖値の上昇や糖・脂肪の体への蓄積につながるため、ストレス管理は全身の健康と脂肪燃焼に直結します。
生活習慣を整えることで、脂肪溶解注射などの美容医療施術の効果を後押しすることが期待できます。
“ながら運動”で日常に自然に脂肪燃焼をプラス
日々の生活に「ながら運動」を自然に取り入れることで、意識せずに脂肪燃焼を促進し、全身の代謝も維持することができます。
日常生活の隙間時間を利用した「ながら運動」は、無理なく習慣化しやすいため、長期間にわたって効果を維持するのに役立ちます。
例えば、デスクワーク中に内ももを意識して常に閉じておくことで内ももを鍛えたり、椅子に座りながらかかとを上げ下げする運動、背もたれを使わずに背筋を伸ばして座ることで体幹を鍛え、代謝を維持するといった方法があります。
また、エレベーターではなく階段を使うだけでも、日常に自然な運動量をプラスできます。
続けられる工夫で“痩せグセ”を育てる
ダイエットや部分痩せで一番大切なのは「続けること」です。
どんなに効果的な方法でも、三日坊主では理想の体には近づけません。
だからこそ、日常に取り入れやすい、自分に合った続けられる工夫が、「痩せグセ」を育てる鍵となります。
例えば、「毎日30分の運動」が難しいと感じる場合は、エレベーターではなく階段を使う、デスクワーク中や家事をしながら「ながら運動」を続けるといった、無理のない範囲で始められることから試してみるのが良いでしょう。
また、部分痩せしたい部位のサイズ、食事内容、気分などを手帳やアプリに記録することも効果的です。
記録を通じて「がんばっている自分」を意識し、小さな変化を実感できると、モチベーションを高く維持しやすくなります。
そして、完璧を目指さないことも重要なポイントです。
たとえ一度食べすぎたり、運動をサボってしまったりしても、「また明日からやればいい」と気持ちを切り替える柔軟さが、長く続ける秘訣となるでしょう。
自分に合った方法を見つけて継続することで、リバウンドしにくい「痩せグセ」を身につけ、全身の美しいボディラインを維持できるようになります。
美容医療を受ける際の注意点
一般的にダイエットでは難しい部分痩せが目指せる美容医療はとても魅力的に見えます。
しかし、ダウンタイムや施術回数、費用など、事前にしっておくべき注意点があります。
理想のボディラインを目指すためには、医師とのカウンセリングや薬事承認を受けている機器か確認しておくことも大切なポイントです。

ダウンタイムがある
美容医療による部分痩せ治療は、その施術の種類にかかわらず、程度の差はあれどもダウンタイムが存在することを理解しておく必要があります。
医療行為であるため、体には何らかの負担がかかり、その回復期間が必要となるためです。
術後の症状としては、赤み、腫れ、内出血、むくみなどが代表的であり、脂肪吸引などのメスや麻酔を使用する施術の方がダウンタイムが長くなる傾向にあります。
例えば、脂肪吸引では施術後1週間程度の圧迫固定が必要となり、その期間は安静を保つため、入浴・運動・飲酒などにも制限がかかることがあります。
一方、脂肪溶解注射や脂肪冷却治療は、脂肪吸引などの施術と比較してダウンタイムが少ない傾向にあるとされていますが、それでも一時的に赤みや内出血、軽い痛みなどが現れる可能性はあります。
施術を受ける前には、医師としっかりと相談し、予想されるダウンタイムの期間や症状、日常生活への影響について詳しく確認しておきましょう。
施術内容によっては複数回施術を受ける必要がある
美容医療による部分痩せは効果的ですが、施術内容や体の状態によっては、効果を実感するまでに複数回の施術が必要となる場合があります。
これは、脂肪を段階的に減少させていく施術や、体への負担を考慮して一度に処理できる脂肪量に限界があるためです。
例えば、脂肪溶解注射や脂肪冷却治療は、一度の施術では十分な効果が実感できないことが多く、3〜5回程度の施術が推奨されることがあります。
一方、脂肪吸引は、他の施術と比較して一度の施術で変化が期待できるとされていますが、広範囲の脂肪や大量の脂肪を吸引する場合は、体へのリスクを軽減するために複数回に分けて施術が行われるケースもあります。
そのため、施術を受ける前には、医師としっかり相談し、希望する効果を得るために何回程度の施術が必要になるのか、また、それにかかる期間についても確認して、治療の計画を立てることが大切です。
施術費用が高額なケースがある
美容医療による部分痩せ治療は、基本的に保険適用外の自由診療となるため、施術費用が高額になるケースがあります。
また、各クリニックで独自の料金設定をしており、使用する機器や薬剤、施術回数、対象部位によって費用が大きく変動します。
例えば、脂肪吸引は対象部位や範囲によっては100万円を超える場合もあります。
脂肪溶解注射や脂肪冷却治療は、1回あたりの費用が比較的安価に設定されているクリニックもありますが、複数回の施術が必要となるケースが多いため、トータルでかかる費用が高額になる可能性もあります。
理想のボディラインを手に入れるためには、ある程度の費用がかかることを理解し、納得した上で治療を受けましょう。
医師とのカウンセリングが重要
部分痩せの美容医療を受ける際には、医師との入念なカウンセリングが重要です。
その理由は、医師が一人ひとりの脂肪の付き方、体質、ライフスタイルを正確に把握し、その上で最適な施術プランを提案するため、そして施術のリスクや期待できる効果について詳細に説明するためです。
カウンセリングを通じて、患者自身の理想の体型を具体的にイメージし、どの部分の脂肪をどのように治療するかを明確にする必要があります。
また、ダウンタイムの期間、予想される症状、術後の生活にどのような制限があるかといった注意点についても事前に確認し、疑問や不安を解消することが大切です。
薬事承認を受けている機器か確認
美容医療で機器を使った治療を受ける際には、その機器が薬事承認を受けているかどうかを確認することも大切です。
薬事承認とは、国による厳しい審査を経て、その製品の品質、有効性、安全性が日本人において認められたことを示す証拠だからです。
未承認の医薬品や医療機器には、有効性や安全性が十分に確認されていないかもしれないというリスクがあるため、注意深く情報収集をしなければなりません。
例えば、クールスカルプティングは、アメリカのFDA(食品医薬品局)と日本の厚生労働省の両方から承認を受けている冷却脂肪減少装置です。
機器の薬事承認の有無は、クリニックのホームページなどで確認し、不明な場合は医師に確認してみましょう。
美容医療での部分痩せが向いている人・向いていない人
美容医療での部分痩せは効果的な手段ですが、メリットとデメリットがあるため、ご自身に合っているかを見極めることが大切です。
自身の目的や懸念点を明確にすることで、より満足度の高い選択ができるためです。
向いている人は、主に以下のような方々です。
- 「お腹だけ」「二の腕だけ」といった特定の部位の脂肪減少を目指したい方
- 運動や食事制限といった自己流ダイエットでは効果を感じにくかった方
- 短期間での変化を期待したい方
- リバウンドを懸念している方
- 過度な運動や食事制限を避けたい方
- 美容医療は脂肪細胞の数を減らすことで直接的なアプローチが可能であり、ピンポイントでの効果やリバウンドを抑えることが期待できます。
一方、向いていない可能性のある人は、以下のような方々です。
- 体重を大幅に落とすことを主な目的としている方
- ダウンタイムや傷跡のリスクに強い不安がある方
- 予算が限られている方
まとめ
自己流の食事制限や運動によるダイエットでは、特定の部位だけを狙って痩せる「部分痩せ」はほぼ不可能であるとされています。
これは、脂肪が全身から均等に減る体の仕組みや、脂肪の種類による落ちやすさ、遺伝やホルモンバランスなどが影響しています。
しかし、美容医療が進歩したことにより、医学的なアプローチで「部分痩せ」が目指せるようになりました。
一般的なダイエットが脂肪細胞の「大きさ」を減らすのに対し、美容クリニックの医療痩身は、特定の部位の脂肪細胞の「数」そのものを減らすことを目的としています。
これにより、リバウンドしにくく、ピンポイントでの効果が期待できます。
主な治療法としては、脂肪を溶かす薬剤を注入する脂肪溶解注射、脂肪細胞を冷却して破壊する脂肪冷却治療(クールスカルプティングなど)、そして皮下脂肪を物理的に吸引・除去する脂肪吸引、さらに医療痩身マシン治療(加熱治療や筋肉刺激マシン)など、様々な方法があります。
それぞれの特徴を理解し、自身の希望や体質に合った施術を選ぶことが大切です。
一方で、美容医療を受ける際には、ダウンタイム、施術回数、費用面で負担が大きくなる場合があるため注意しましょう。
また、使われる機器や薬剤の薬事承認の有無を確認することや、医師との十分なカウンセリングが必要です。
美容医療を受ける場合でも、並行して食事や睡眠、ストレス管理、ながら運動といった生活習慣の見直しを行うことで、より効果的に美しいボディラインを目指すことができます。
法的記載事項
-
※保険適用外の自由診療となります。
※効果・回数には個人差があります。
※効果を保証するものではありません。
【脂肪溶解注射に関する法的記載事項】
施術内容:脂肪溶解注射とは、脂肪細胞を溶解し排出する効果が期待できる薬剤を注射する痩身施術です。標準的な施術回数:3~5回
標準的な治療期間:2ヶ月〜7ヶ月
施術1回の標準的な費用:44,000円〜118,400円(税込)
主なリスク・副作用:内出血、腫れ、色素沈着、しこりなどが一時的に起こることがあります。
また、アレルギー反応や神経損傷などが起こる可能性があります。※脂肪溶解注射は保険診療が適用されない自由診療となります。
【脂肪溶解注射に関する法的記載事項】
<V Light Solution>
※使用薬剤: V Light Solutionは、未承認医薬品です。※入手経路等:韓国KB Med社が製造したものを当院で個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。※医薬品副作用被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:以下の国で化粧品としての認証を取得しております。
・韓国(MFDS)、ヨーロッパ(CPNP)、 ドバイ(UAE )、インドネシア(BPOM)
<カベリン>
※使用薬剤: カベリンは、未承認医薬品です。※入手経路等::NEW FACE Laboratories社(韓国)が製造したものを当院で個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。※医薬品副作用被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。
当治療に用いる医薬品の主成分デオキシコール酸は、米国・FDA(アメリカ食品医薬品局)認証医薬品です。
【マンジャロに関する法的記載事項】
通常必要とされる治療内容: GIPおよびGLP-1という2つの受容体に作用する薬剤を週に1回皮下注射します。
脳の食欲中枢に働きかけ、食欲を自然に抑制することで、食事量のコントロールをサポートし、体重減少を目指します。治療期間及び回数: 週に1回の注射を、3ヶ月から6ヶ月以上継続することが一般的です。
治療効果を見ながら、医師の判断のもとで継続を検討します。標準的な費用: 自由診療となり、1ヶ月あたり約22,000円〜90,000円(税込)が目安です。
費用は薬剤の用量(2.5mg〜15mg)によって変動します。主なリスクや副作用: 治療初期に、吐き気、嘔吐、下痢、便秘といった消化器系の症状が現れることがあります。
重大な副作用として、低血糖、急性膵炎、胆嚢炎、腸閉塞などが報告されています。自由診療である旨: 肥満治療を目的とした使用は、国内では承認されておらず、公的医療保険が適用されない自由診療となります。
【ダイエット薬に関する法的記載事項】
<マンジャロ>
※未承認医薬品等((異なる目的での使用)):マンジャロは、医薬品医療機器等法において、「糖尿病」の効能・効果で承認されていますが、当院で行う美容 目的での使用については国内で承認されていません。※入手経路:当院で使用しているマンジャロは、国内の医薬品卸業者より、購入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:チルゼパチドを一般名とする医薬品は国内で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。※医薬品副作用被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:現在重大なリスクは報告されておりません。
【脂肪冷却に関する法的記載事項】
施術内容:脂肪細胞を冷却して破壊し、体外に排出することで部分痩せを目指す美容治療です。標準的な施術回数:1~3回
標準的な治療期間:2ヵ月〜9ヵ月
標準的な費用:14,800円〜44,400円(税込)
主なリスク・副作用:発赤、内出血、凍傷、痛み、感覚鈍麻、神経損傷が起こる可能性があります。※脂肪冷却は保険診療が適用されない自由診療となります。
【脂肪冷却機器に関する法的記載事項】
※使用機器:Snoer α(機器)は未承認機器・医薬品です。※入手経路等:当院医師の判断の元、個人輸入をしています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。※医薬品副作用被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:現在重大なリスクは報告されておりません。
※使用機器:グラマースノエル(機器)は未承認機器・医薬品です。
※入手経路等:MEDLAC社製のものを医師が個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。※医薬品副作用被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:以下の認証を取得しております。
・ヨーロッパCE承認:0B210906.ZPLQ030(2025年にUSFDA,Medical CE追加取得予定)
※使用機器:クールスカルプティング®エリート(クルスカダブル)は国内で承認されている医療機器です。
※施術の説明:脂肪細胞のみを冷却し、アポトーシス(細胞死)された脂肪層が体外へ排出されることで、脂肪そのものを減少させる部分痩身機器です。
※リスク・副作用:発赤・内出血・硬結・知覚鈍麻・凍傷・色素沈着・逆説的過形成・輪郭異常。
※施術の価格:1部位1回 14,800円
【脂肪吸引に関する法的記載事項】
治療内容:カニューレと呼ばれる細い管を皮下に挿入し、余分な皮下脂肪を直接吸引・除去する美容医療の施術です。
運動や食事制限では落としにくい部分の脂肪を物理的に除去します。標準的な治療回数:1部位1回
標準的な治療期間:2週間〜1ヶ月 ※ダウンタイム(個人差あり)を含みます。標準的な費用:220,000〜418,000円(税込) ※部位・契約プランによって異なります。
主なリスク・副作用:内出血・腫れ・むくみ、皮膚のたるみ・凹凸、感染症、しこり・硬結、神経損傷・感覚異常、血腫・脂肪塞栓症、麻酔による合併症が起こる場合があります。
※脂肪吸引は保険適用外の自由診療となります。
【開院時間】9:00~20:00